あえて洋書で勉強しなくても、日本語の本(「和書」と呼ぶことにします)で十分知識は身につきます。和書もレベルが高いですし、洋書を読んだからといって、国試に合格できる保証はありません。

でも洋書で医学を勉強するメリットはいくつかあります。

1)和書にはない広範囲かつ深い領域・分野のタイトルが多数ある

2)小説なんかより英語表現は理解しやすい

3)改訂が早く、最新情報にアクセスしやすい

4)将来英語論文を書くとき、学会発表するときに表現などが役立つ

5)英語力のレベルアップにも役立つ

6)将来留学あるいはUSMLEを受験するという場合に役立つ

また、最近の医学洋書には、予め無料の電子書籍版が付属しているものが非常に多くなっています。医学洋書は一般に分厚くて重いものが多いですが、研究室や図書館など外出先でも同じ内容をスマホやタブレット、PCで閲覧できるようになっています。全文検索ができるだけでなく、ビデオや問題集などインタラクティブなツールも追加コンテンツとして収録されている事が多いため、紙の書籍を買うことはお得なパッケージといえます。

このブログでは、各分野の定番と言われている改訂を重ねている医学洋書を、STM*の大手出版社であるElsevier社のタイトルを中心に、他の出版社のタイトルも取り上げながらご紹介していきます。  

*STM (Science, Technology and Medicine)

【参考記事】 医学英語を学ぶメリットについて ハリソンやセシルで語彙を、症例報告で口語表現を学ぶ