日本の論文発表数が減少傾向

2017年4月、著名なジャーナルであるNature誌に、Nature Index 2017 JapanというSupplementがでました。その中で、日本からの研究論文発表数が減少傾向にあり、Science Superstarの地位が危ういとのことです。

日本人の研究者による論文のシェアは8.4%から5.2%に低下し、2012年から2016年までに間に、日本の貢献度が19.6%も減少したとあります。日本のCountry Index

この背景には、お隣中国からの論文発表数が急激に伸びていることがあります。この中国の急速な成長により、日本が世界での科学生産のシェアを失いつつあります。

日本人研究者による論文発表数が少なくなっている理由はいくつか指摘がありますが、

  • 国からの研究費補助が増えていない
  • 大学教員が多忙すぎて研究時間が足りない
  • 若手研究員がパーマネントな職に就けず、任期が限られているため、研究に打ち込みにくい

などがあげられています。

学術研究分野における日本の地位が低下傾向にあるのは、憂うべき事態です。多くのノーべル賞を受賞してきた日本の学術界が、今後同じような成果を上げていけるかは、若い研究者の皆さんにかかっています。

【参考記事】減少する科学論文 日本は失速、「地位危うい」(ITmediaビジネス)

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