2016年秋にGoogle翻訳の精度が飛躍的に向上しました。ディープニューラルネットワークという機械学習のアルゴリズムを活用して、自然な翻訳が可能になったそうですね。
『医学を洋書で学ぼう』の基本は、あくまでも英語で読み英語で考えることですが、理解のスピードアップを図ることも必要です。そこで提案したいのが、電子書籍とGoogle翻訳の活用です。
私が当ブログサイトでElsevierの洋書をメインに紹介している理由の一つに、同社の医学書には、紙版の書籍を購入すると、その殆どに電子書籍へのアクセス権が無料でついているという特徴があるからです。学生向けタイトルにはStudentConsult、臨床医向けのタイトルにはExpertConsult、教員が講座で利用することが目的の学習教科書にはEvolveというサイトへのアクセス権が付属しています。詳しい使い方はこちら
紙版の書籍にはスクラッチが付いていて、それをコインなどで削ると、数字とアルファベットのPINコードが現れます。それを指定のサイトに入力してREDEEM(兌換)すると、その購入した書籍の電子書籍版をそのまま利用できるのです。(ただし、メールアドレスによるアカウント登録が必要ですので、利用は購入したその個人に限られます。図書館などでの複数利用はできません。)
写真上がStudentConsultからのテキスト原文抜粋。写真下が、その黄色いハイライトしたテキスト部分をGoogle翻訳したもの。
【原文】
【Google翻訳の結果】
パーフェクトとは言いませんが、十分に理解できる日本語訳になっていると思います。理解が難しい箇所などを部分的に活用してみるという使い方をしてみてはいかがでしょうか。
Google翻訳の精度が更に向上し、大量のテキストを瞬時に翻訳できるようになったら、もう翻訳版の出版は必要なくなるかもしれませんね。翻訳者という仕事がAIに取って代わられる時代はもうすぐかもしれません。